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弘前市

【インタビュー特集】人と町と文化をつなぐ、秋の祭典「カルチュアロード」

2025年9月14日(日)
#特集

弘前市を代表する秋の風物詩、「カルチュアロード」

約45年にわたり地域に愛されてきたこのイベントは、デジタル化が進む時代にあっても、変わらない「手作り感」と「人の繋がり」を大切にしてきました。今回の特集では、多岐にわたるテーマについて、弘前下土手町商店街振興組合の渡邊さんにお話を伺いました。今もなお、地域の人々の情熱で支えられながら続く、「カルチュアロード」の魅力に迫ります。

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目次

地域に愛される路上文化祭、カルチュアロードとは?
今年の見どころ&イベントの楽しみ方
人とともに続く、土手町の魅力と変化
イベントが描くこれから


地域に愛される路上文化祭、カルチュアロードとは?

—— 初めに、「カルチュアロード」がどのようなイベントなのかご紹介いただけますか?

「カルチュアロード」は路上文化祭です。市民の文化活動やサークル活動を行っている方々の他、各地で様々な活動をしている、まちづくり団体、さらには地場産業の育成に関わっている人達に、発表の場を提供し、市民との交流や文化・産業に対する認識を深めていただくことを目的としています。

—— 「カルチュアロード」は、長く続くイベントとして知られていますね。いつ頃から始まったのでしょうか?

1980年(昭和55年)に第1回が開催され、これまで約45年もの間、地域の皆さんに愛されて続いてきました。今では、上土手・中土手・下土手が一体となって取り組んでいる唯一のイベントになります。

—— 約45年も続いているのですね。長く地域に愛され続けている秘訣や、イベントの魅力は何だと思いますか?

時代が変わっても“変わらない風景”があるところ、ですかね。デジタル化を重要視しているわけではなく、市民の皆さんや、土手町、行政が歴史を育み作ってきた“手作り感”が魅力です。「人」というキーワードは、このイベントに欠かせないものですね。

——「手作り感」、素敵なワードですね。準備なども毎年大変だと思いますが、そうした状況を乗り越えてイベントを続けてこられた原動力は何だったのでしょうか?

警察や行政など様々な機関との折衝が多く、人が変わるたびに大変なこともあります。それでも、周りの人たちがいつも助けてくれるんです。そんな、人と人との繋がりが原動力だと思います。


今年の見どころ&イベントの楽しみ方

—— 今年、特に注目してほしい「イチオシ」ポイントはありますか?

コロナ禍で出展者が減った時期もありましたが、徐々に回復傾向にあり、今年は46店舗が出展されます。その中でも特に注目なのが、今年初となるクラシックカーの展示です。展示場所は2箇所に分かれ、一つは上土手町の消防署付近、もう一つは332号線のHANAKIYA(はなきや)さん付近です。

その他にも、2022年から合同開催している「よさこい」や、毎年お子さん連れに人気の弘前消防署によるはしご車展示。それから、献血車の展示なんかもあります(※献血は行われません)。弘前建築組合さんでは木の資材を使って椅子を作るワークショップも行っていて、毎年人気ですよ。

—— 盛りだくさんですね!では、参加者の皆さんに「通」な楽しみ方を教えてあげるとしたら、どんなアドバイスをしますか?

どんな出展があるのか、何を出しているか、ほとんどの方は詳しく知らないかと思うので、それこそ「何があるかな?」と土手町の端から端まで歩いて楽しむのがオススメです。距離はありますが、見どころたくさんなので飽きずに楽しめますよ!歩いた疲れは後から来ます(笑)。

朝から来て、食事もしながらワークショップを楽しんで、蓬莱広場でステージを見て…というような感じで、ぜひ最初から最後まで余すことなく楽しんでほしいです。


人とともに続く、土手町の魅力と変化

—— ここまではイベントについてのお話を伺ってきましたが、改めて、開催場所である土手町には、どんな魅力があると感じていらっしゃいますか?

やっぱり、人や時代が年を重ねても「土手町を愛してくれる人ってずっといるんだな」と感じるんです。例えば、「あそこの店が閉店したからもう行かない」となるのではなく、その度に“次の土手町のなにか”を探してくれる人がいるんですよね。

また、全国的に商店街の賑わいが少なくなる中で、土手町もその一例としてメディアで取り上げられることが多いですが、それと同時に、問題意識を持ってくれる市民の学生さんなどが増えているように感じます。今は地域課題の授業なんかも行われているようですしね。最近では、県外からも視察研修として土手町を訪れる学生さんがいらっしゃいました。

—— 若い世代の関心は、新たな視点やエネルギーをもたらす可能性を感じますね。

それから、影響力のある方が、この場所に定住しながら町の魅力を発信してくれていますよね。全国だけでなく、ここにいる市民にSNS等の様々なツールでアピールしてくれる。町の賑わいを取り戻すために、今も多くの人たちが動いてくれていることを実感しています。


イベントが描くこれから

—— それでは、「カルチュアロード」というイベントを通して、弘前の町や土手町がこれからどのように変化していくことを期待していますか?

“人が集まるところに人が集まる”。このイベントが、また新たな賑わいを生み出すきっかけになることを期待しています。そのためにも、まずは皆さんに「関わってください」「足を運んでください」と伝えたいです。
何かを購入することが目的じゃなくてもいいので、商店街を“ちょっと覗いてみる“きっかけになればいいなと思っています。「何かあるんじゃないかな?」という感じで、気軽に足を運んでもらえると嬉しいです。
実は、土手町の空き店舗って少ないんですよ。昼間営業していないお店もあるので寂しい印象を抱いている方も多いと思いますが…。

—— 夜に営業している飲食店なども多いですよね食事を目的に土手町を訪れる機会も増えました。

過去の賑わいを完全に取り戻す、というのは簡単ではないですが、弘前駅と弘前公園の中間地点という立地から、「弘前市の中心商店街」という位置付けはこれからも変わらないのではないかな、と期待しています。

—— 更なる盛り上がりを期待して、今後の活動も注目しております!では最後に、特集記事を読んでくださる皆さんへ、メッセージをお願いします

「カルチュアロード」は、弘前市を代表する、地域住民に長く愛されてきた秋のイベントです。まだまだ暑い時期ではありますが、まずは一度足を運んで、土手町を歩いてみてください!秋の始まりを告げるカルチュアロードをぜひ楽しんでくださいね♪