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弘前市

【インタビュー特集】遊んで学んで!愛犬と過ごす特別な1日「DOG FES IWAKI 2025」

2025年10月12日(日)
#特集

“笑顔”と“体験”に満ちた特別な一日

2025年10月12日(日)に開催される「DOG FES IWAKI 2025」は、愛犬とのかけがえのない時間にもう一つ「笑顔を」というきっかけ作りを目的として、2016年にスタートした野外イベント。そんな、愛犬と飼い主たちの笑顔あふれる特別な一日が今年もやってきます。犬との暮らしをより豊かにするためのヒントと、喜びに満ちたこの場所の魅力を、DOG FES IWAKI実行委員会代表の宮川さんへのインタビューを通してお届けします。

イベントの詳細はこちら!

目次

DOG FES誕生の理由と、込められた想い
今日だけの「体験」を。DOG FES IWAKIの楽しみ方
DOG FESが描く未来の町づくり
限られた時間を、最高の思い出に


DOG FES誕生の理由と、込められた想い

—— 初めに、「DOG FES IWAKI」を立ち上げたきっかけと、その根底にあった「想い」についてお聞かせください。

最初のきっかけは、青森のモヤでちょっとしたフェスのようなイベントが行われていたことです。その頃、弘前ではそういったイベントが開催されていなかったんですね。じゃあ、やる人がいないなら自分たちでやろうか、というのが立ち上げのきっかけでした。

それと並行して、弘前市の公園には“ペット立ち入り禁止”の場所が多く、それに悩む声を多く聞きました。犬と散歩する場所すら限られている現状に、そういった社会課題を解決する活動をしたいという思いが両軸となって動いていきました。

—— 社会課題の解決もミッションなのですね

はい。社会課題を解決するためには、「正論だけでは物事は進まない」と思っています。一般的な問題点として、飼い主のマナーの悪さが取り上げられ、それがあるからダメだという理由になっているため、飼い主のマナー向上が必要だと思っています。公園清掃などの活動も始めましたが、それに参加してくれる人は、言わなくてもやってくれる人ばかりなんです。やっぱり、イノベーションを起こすためには、マジョリティ(多数派)、つまり興味のない人たちを取り込まないといけない。だから、楽しいことと、社会課題や良いことをセットにしないと意味がないと考えました。

—— これまでの開催を通じて、特に心に残っている光景や、乗り越えるのが最も大変だったことは何でしょうか?

印象的なのは、イベントに参加してくれた人たちが本当に楽しそうに笑って過ごしていることです。皆さんとてもニコニコしていて、圧迫されない開放的な空間で、飼い主と愛犬が一緒に楽しめる、そんな素敵な空間だなと感じています。

逆に、一番くじけそうになったのは、1回目の開催の時です。予算が無いため、市の「1%システム」に応募しましたが、反対意見があったこともあり不採択になってしまったんです。
でもそれが逆に、本質的なもの(社会課題の現実)を理解するきっかけになりました。“ひとりがダメと言えば社会課題は解決できない”という現実を目の当たりにしたんです。社会課題として理解を深めてもらうためにも、これは続けるべきだという思いが生まれ2年目もチャレンジを続けました。
当初は5年で自走(助成金なしで運営)するという目標でしたが、1年早く達成することができました。

あとはボランティアスタッフの確保ですかね。ゲームやワークショップなど、様々な体験型のコンテンツを運営するため、総勢で40人くらいのスタッフを用意する必要があるんです。そこも、毎年非常に苦労する点です。

—— コロナ禍を乗り越えるのも大変でしたよね。影響はありましたか?

大変な時期ではありましたが、逆に“チャンス”と捉えました。2020年、2021年の2年間、DOG FESに関連する様々なイベントを企画し、関係者に協力してもらいながら、翌年以降の開催に繋げました。


今日だけの「体験」を。DOG FES IWAKIの楽しみ方

—— イベントの注目してほしい点や、おすすめの楽しみ方を教えてください

最近でこそ、愛犬と参加できるイベントも増えてきましたが、他のイベントとDOG FES IWAKIは何が違うのかと考えたとき、「体験」を大事にしているという点がこのイベントの強みだと感じています。「ここでしかできない思い出を作る」「今日しかできない思い出を持って帰る」ことが一番の目玉です。
一緒にご飯を食べたり、ゲームに参加したり、ワークショップに参加したり…。上手くいく、いかないを気にする必要は全く無く、とにかく参加してみて、愛犬と一緒に何かをする、というのを楽しんでもらえたらなと思います。

あとは、会場がキャンプ場の隣ということもあり、キャンプをしながら参加している方も多いんです。前日からキャンプして、当日イベント会場とキャンプベースを行き来する、というような色々な楽しみ方でイベントを満喫している方がいらっしゃいます。当初、ここでみんながキャンプすればいいよね、という話をしたことがあったので、それが現実になっている様子を見てとても嬉しく思っています。


DOG FESが描く未来の町づくり

—— イベントを通してこの町がどのように変化することを期待していますか?

“愛犬と暮らしやすい町づくり”がDOG FESの根幹であり、永久に変わらないミッションです。

DOG FES IWAKIを開催するにあたって場所を探した際、唯一確保できたのが、イベントの開催場所でもある岩木青少年スポーツセンターでした。しかし、岩木まで来られない方もいらっしゃるので、いずれは町の様々な公園でイベントができるようになれば良いなと思っています。それが結果的に、コミュニティづくりや町づくりの一歩になればと期待しています。

吉野町緑地で開催されている「まちなかピクニック」というイベントには、2023年から「イベントを町に下ろすチャンスだ」と思って声をかけ、一緒にやりましょう、となったのがきっかけで参加しています。ようやく、イベントを町に浸透させるフェーズに入ってきているのかなと思っています。

—— 他には、どのような変化が生まれることを望んでいますか?

社会課題に正解・不正解はありませんが、普通のことが普通にできるようになる「仕組みづくり」ができればいいなと思います。「こうあるべき」という議論が減り、「まあいっか」「お互い様」という世界が広がれば、もっと暮らしやすい町になるんじゃないかなと。私たちはそこに、犬という切り口で攻めていきたいと思っています。

今は、「ダメ!」と反対する声が大きければ、それを排除するという安易な選択肢がとられがちな構図が蔓延しています。反対意見を持つ人に禁止の対応をするのではなく、向き合い方を変え、少しずつ理解してもらえるように、これからも活動を続けていきます。


限られた時間を、最高の思い出に

—— 最後に、この特集を読んでくださった方々へ、伝えたいメッセージをお願いします

犬好きの方が対象にはなってしまいますが、やはり来て見て雰囲気を味わってほしいです。

実は、「うちの子はしつけができていないから行けないかも」「行っていいのか分からない」という声も多いです。ですが、そういう人たちにこそ来てほしいです。
まず来ること、そして参加してみることで、「こういうことをしていかなきゃいけないんだな」「こういうことはやったらダメなんだな」「こういうことが楽しいんだな」「楽しいなら自分たちには何が必要なのかな」など、様々なことを知るきっかけになると思います。楽しく遊びながら、同時に周りや環境から学びを得ることで、できないことができるようになりますし、犬も飼い主も自然とマナーが身についていきます。
そして、愛犬と思い切り一緒に楽しんでもらいたいです。愛犬と一緒に過ごせる時間は、10年そこそこ、季節で言えばたった10回しかありません。「その子」と一緒に何かを体験する限られたチャンスを、ぜひここで体験してほしいと思います。


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イベントの詳細は、公式サイトおよびSNSにて随時公開されておりますので、ぜひ事前にチェックして、当日をめいっぱいお楽しみください。

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