弘前市
今年の「ひろさきまちなかピクニック」は9月13日(土)・14日(日)に開催されます。
今回の特集では、ひろさきウォーカブル推進会議事務局「一般社団法人OSKINy(オスキニー)」代表の長内遼太郎さんにお話を伺い、その背景にある想いと、市民一人ひとりの“やりたい”が創り出す未来の弘前の姿に迫ります。
〉「ひろさきまちなかピクニック」とは?
〉今年の見どころと、新たな試み
〉「ウォーカブルシティひろさき」実現に向けて
〉 もっとピクニックを楽しもう!最新情報をチェック

—— 初めに、「ひろさきまちなかピクニック」は、どのような経緯から始まったのでしょうか?
人口が増えている高度経済成長時代は、デパートやビルがたくさん建ち、みんながわくわくして賑わっていました。でも、情報量が増えて人口も減っている今、ただ“箱”を作っただけだと生まれるものに限界があるな、と。その前に、エリアを盛り上げるという視点から、結果的にハード整備という投資につなげるという流れの方が、今の時代には適しているんじゃないかと考えたんです。そのために、色んな目的意識を持つ人が既存の資源であるオープンスペースを使って試してみるのが最初のステップに適しているんじゃないか、と思い始まったのが「まちなかピクニック」なんです。
—— イベントを続けてこられた中で、印象に残っている出来事はありますか?
今まで、まちづくりの文脈で鍛治町がフューチャーされることは少なかったんですが、鍛治町にある城東閣に、子どもたちが遊びに来たんです。そのとき、現場にいた城東閣のオーナーが昼間に子どもたちの「きゃっきゃっ」って声を聞いて、「最高だよ」と言っていたのが忘れられないです。もしかしたら鍛冶町だって、土日であればお子様連れでも行きたい場所になるかもしれない、と思ったのが、一番印象に残ってますね。
—— そういった風景が生まれているように、「弘前らしさ」の定義も変わってきている気がします。
よく“弘前らしさ”って言いますけど、りんごや桜、ねぷたなどといった代表的なものにすべてをつなげる必要はないと思うんです。むしろ、やりたいことがある人が集まって活動をすることで、それらが自然と、必然的に弘前らしさになる、と考えています。まさにその1つがこの出来事じゃないかって。



—— 今年の「ひろさきまちなかピクニック」の見どころを教えていただけますか?
今年は新しいコンテンツとして、吉野町緑地で夜に焚き火のイベントが行われます。公然と火を使用することは、公園や緑地では難しいのですが、市と協議を経て、しっかりとした管理体制の元でまずは無事にできるのか、チャレンジさせてもらえるようになりました。
それから、城東閣とかくみ小路を繋ぐエリアに人工芝を敷いたりのぼりを設置したりして、エリアの繋がりを表現してみます。あと、中央弘前駅前では飲食提供ではなく、“遊ぶ“ことに特化したスケートボードとチョークアートの体験をする場所として試行してみます。
さらに、弘前のウォーカブルな取組みをここ数年伴走してくれている特別アドバイザーの方々をお呼びしたトークライブも行います。これまで活動側の関係者と共有してきたコンセプトを、来場していただいているみなさまにも共有して、「暮らしを一緒に豊かにしていきたいんです」というメッセージが送れたらと思っています。ここ数年活動してきて、まちづくりとは?暮らしづくりとは?という自分の問いの答えとして、「まずは、休日にどうまちで過ごそうと思えるかを考えることだ」という仮説が浮かんでいます。それに向けて私たちが何を提供しているのか、ようやくきちんとお伝えできるかなと思っています。
—— 見どころ満載ですね!



—— 最後に、「ウォーカブルシティひろさき」の実現に向けて、イベントを通じて弘前という街がどう変わることを期待されていますか?
皆さんに伝えていることで1番大事にしているのが、“ウォーカブル”という言葉の定義なんです。それは、“居心地が良い”と“好奇心”を掛け合わせたものです。ただ歩き回るものを作るのではなく、“歩きたくなるもの”を作るという視点が何よりも重要なんです。
弘前には、たくさん見て回る場所がありますよね。でも、私たちが届けたいのって、「そのお店のこれが美味しい」とか、具体的な体験ができるコンテンツなんです。「ここの何々が美味しくて、じゃあここでちょっと食べていきましょう」っていうような、“歩きたくなる”変化が生まれると嬉しいな、と思っています。
私はまちに変化を、というより、やりたい人がやりたいことを実現できる世界線があってほしいなと思っています。よくウォーカブルっていうと、歩道の整備とか、歩き回るコンテンツ作りになりがちなんですけど。そうじゃなくて、もう一度求心力を持たせるまちにするために、それぞれの思いの尖がったお店や思いのこもった活動を増やす。そういうところに向けて私は中間支援をしていきたいし、「ウォーカブル推進会議」がその駆け橋になれたらいいなと思っていますね。


今年の開催も、新たな発見と楽しみが満載です。そこには、インタビューで語られた“やりたい”という市民の想いがつくる、新しい弘前の風景が広がっているはずです。
イベントの詳細は、公式サイトおよびSNSにて随時公開されておりますので、ぜひ事前にチェックして、当日をめいっぱいお楽しみください。
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